捨てられない義母
夫が中学生の頃父親が亡くなり、以後は義母が働き生活を支えていました
当然ながら裕福とは遠い生活だったようで、義母は節約家で物は簡単には捨てない人です
夫のように収集癖はないけれど、履かなくなった靴(履けなくなった靴)を捨てても、翌日に玄関に戻っている
増えて邪魔になった傘を処分しても、翌日には傘立てに…
捨てたはずの食器が…
戻ってきた不用品達は義母が使えばそのままに、使う様子がない場合は再びゴミに出す(こっそりと)
夫と違うのは物は捨てないけれど、片付けするので散らかってはいないところかな
昨年末頃の事、炊飯器の調子が悪くなってきたと、義母が通販会社のチラシを持ってダイニングにやってきました
(キッチンとダイニングは共有スペースです)
義母
『この炊飯器どう思う?安いし(2万円程)これ買おうと思うねんけど…』
私
「いいと思いますよ。調子の悪い今のよりは美味しく炊けるんちゃうかな」
義母
『これええな、これ注文しよか』
と、義母が買ってくれそうなセリフ
夫はコロナで店の売り上げが激減状態なのは知っているし、買ってくれることを期待してました
が、1週間経っても2週間経っても炊飯器は届かない
きっと考えた末、壊れるまで使うことにしたんだと思います
それか、私に期待したか(笑)
12月になり無事にボーナスを貰うことができたので、義母がチラシで見せたよりも少し高価な炊飯器を購入し、少し高価なお米と一緒にプレゼントしました
古炊飯器は次のゴミの日に出そうと義母に話し(この時は義母も賛成)、収集日まで袋に入れてキッチンの隅に置いておくことにしました
翌朝キッチンに行くと炊飯器がないことに気付きましたが、出勤前で気持ちに余裕がなかったのもあり、あまり気にせず仕事へ行きました
仕事が終わり帰宅すると、まずはダイニングでコーヒーゆ飲むのですが、冷蔵庫の上に箱のような物が置いてあるのに気付きました
冷蔵庫の上は義母のスペース(台所?火の神様?祀ってあります)で、私はあまり触ることのない場所なのですが、もしかして??と近づいて見ていると、キッチンで調理中の義母が
『古い炊飯器やけどまだ使えるし、炊き込みご飯炊く時に使おかと思ってな…』
私
「新しい炊飯器でも炊き込みご飯炊けますよ。冷蔵庫の上から下ろして、わざわざ調子の悪いの使うの?」
義母
『……それもそうやなぁ…もう使うことないかな?』
私
「ないと思うよ。炊飯器2つあっても邪魔になるだけと思うけどなぁ…」
義母
『そうやな、邪魔になるだけやな…』
と、炊飯器は無事に捨てることになりました
そして昨日、キッチンで探し物があり、冷蔵庫の上を見てみたら古炊飯器が…
まだ捨てずに残していたようです
奥に置かれていたので気が付かず、処分したと思っていました
義母にその事を聞いてみると
『そやねん。また次のゴミの日に出さなあかんな』と返ってきました
またコッソリ処分する物ができたようです
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